Kotlin 基礎 Part 12 -- Gradle で作成した Spring アプリのビルドファイルを実行可能にする

why

Docker イメージを生成して ECR に push したかった。
そのために、Jar ファイルを実行可能な状態にする。

jar ファイルとは

https://docs.oracle.com/javase/jp/7/technotes/guides/jar/jarGuide.html

Java ARchive の略。
Java/Kotlin のアプリのビルド後の成果物。
Zip ファイルに近い仕様。
.zip に拡張子を変えればダブルクリップで開ける。

https://qiita.com/maple_syrup/items/a2f21fe356fa5f06bf44#jar%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7%E8%A1%A8%E7%A4%BA

jar　-tf コマンドで中身が見れる。
jar コマンドで実行できる。

結論

プロジェクトは spring302

 ./gradlew build 

このコマンドでビルドする。

spring302-0.0.1-SNAPSHOT.jar

すると、plain と plain ではない jar ファイルが生成される。

java -jar build/libs/spring302-0.0.1-SNAPSHOT.jar

plain ではない jar ファイルを実行することで

  .   ____          _            __ _ _
 /\\ / ___'_ __ _ _(_)_ __  __ _ \ \ \ \
( ( )\___ | '_ | '_| | '_ \/ _` | \ \ \ \
 \\/  ___)| |_)| | | | | || (_| |  ) ) ) )
  '  |____| .__|_| |_|_| |_\__, | / / / /
 =========|_|==============|___/=/_/_/_/
 :: Spring Boot ::                (v3.0.2)


c.k.spring302.Spring302ApplicationKt     
: Started Spring302ApplicationKt in 4.151 seconds 

Spring アプリが実行された。

原因

Kotlin で作ったプレーンな jar ファイルは実行できない。

IntelliJ のビルドボタンのクリックでは

• {app}-{ver}-plain.jar

これしか生成されない。

一方、.gradlew/ build コマンドで実行すると

• {app}-{ver}.jar
• {app}-{ver}-plain.jar

これらが両方出力される。

IntelliJ ではプレーンではない jar ファイルが出力できないのが原因。

まとめ

IntelliJ で Kotlin Spring Gradle のアプリをビルドして実行するためには

1. Spring Initailizer で　Gradle x Kotlin でプロジェクト生成
2. ./gradlew build でビルド
3. java -jar build/libs/{projectName}-{version}.jar で実行

これで実行できる。