6章１

JavaプログラムにはItemクラスとMainクラスの二つが含まれています。

Itemクラスは、numという名前のint型のプライベート変数を持ち、初期値として10が設定されています。
setNum(int num)メソッドを使用してnumの値を設定するためのセッターメソッドがあります
getNum()メソッドを使用してnumの現在の値を取得するためのゲッターメソッドもあります。

Mainクラスでは:

mainメソッドはItemオブジェクトを二つ、aとbを生成します。
オブジェクトbのnumプロパティをsetNumメソッドを使って20に設定します。
そして、オブジェクトaのnumの値をgetNumメソッドを使って出力しようとします。

以下は、各部分が何をしているかを説明するためのコメントを付けたコードです。

// Itemという名前のクラスを定義
public class Item {
    // numという名前のint型のプライベート変数。クラスの外から直接アクセスはできない
    private int num = 10;

    // numの値を設定するためのセッターメソッド
    public void setNum(int num) {
        // メソッドに渡された値でインスタンス変数のnumを設定
        this.num = num;
    }

    // numの値を取得するためのゲッターメソッド
    public int getNum() {
        // インスタンス変数のnumの現在の値を返す
        return this.num;
    }
}

// プログラムを実行するためのmainメソッドを含むMainという名前のクラスを定義
public class Main {
    // プログラムのエントリーポイント
    public static void main(String[] args) {
        // 'a'という名前の新しいItemオブジェクトを作成
        Item a = new Item();
        // 'b'という名前の別の新しいItemオブジェクトを作成
        Item b = new Item();

        // オブジェクト'b'のnumを20に設定
        b.setNum(20);
        // オブジェクト'a'のnumの値を出力（まだ10のまま）
        System.out.println(a.getNum());
    }
}