本記事は、以下の記事の翻訳です:
SEO vs. PPC | Which One Is Better For You & Your Business? by Adrian Cojocariu on The SEO Blog from cognitiveSEO
* 執筆者に許諾を頂いた上で掲載しています。
デジタル・マーケティングに関して、常に議論されて来たことがあります。
SEO か、それとも PPC か、です。
もしもあなたがビジネスをまさに今から始めようとしているのならば、とりわけ関心があることでしょう。
両者の長所と短所は何でしょうか?
そして、さらに重要なことですが、どちらがあなたにとってより良いものなのでしょうか?
一般的な見解とされているのは、PPC はお金が掛かるけれどもすぐに結果を出すことができ、SEO はお金は掛からないけれども時間が掛かる、というものです。
そうであれば、お金と引き換えに時間を得るという、シンプルな構図になります。
さて、実際のところはどうなのでしょうか。
あなたが期待している以上のものがそこにはあるかもしれません。
これからすべてのことを明らかにして行きます。
私たちは SEO 志向のツールを所持している cognitiveSEO 社です。
そのため、あなたは、私たちが PPC よりも SEO の方が良いですと言う論調で進めるのでは無いか、と考えているかもしれません。
しかしながら本記事は、一方を押しのけて他方を選ばせるような長所・短所の提示をするものではありません。
そうでは無く、それぞれの販売促進のやり方に強みと弱みがあるのだ、ということを、あなたがより深く理解するのを助けるためのものです。
結論を言いますと、両者を組み合わせて使うのが良いです。
その理由をきちんと説明して行きます。
どうぞこのままお読み進めください。
SEO の長所と短所
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の人気は、ますます高まって来ています。
特にスタートアップにおいてそうです。
誰もが、Web サイトを最適化することで、上位にランクされることを望みます。
なぜなら、ただでそれが実現できると考えられているからです。
しかしながら、もしもあなたがある程度の期間、ビジネスに携わったことがあるのなら、よくご存知でしょう。
時は金なり、です。
これは使い古された言い回しではありません。
真実です。
SEO は、Web サイトや製品を宣伝する上で、安上がりの方法だととらえられているのかもしれません。
実際の所は大きく違っています。
どれだけニッチなフィールドにいるのかと、競合がどれだけ手強いのか次第です。
SEO はコンテンツの影響も受けます。
それをつくるためには(高いレベルのものでは無かったとしても、最低限の)安くはないお金が掛かります。
例えば cognitiveSEO で質の高い記事をつくるには 1 週間掛かることもあります。(校正や編集の時間を勘定に入れれば、少なくともこれくらいは掛かります。)
思い出してください。
時は金なり、です。
それでは、広告を打ちましょうか。
販売促進の上で、より簡単な方法ではあります。
しかしながら、オーガニック検索で上位を占めてアクセス数を集めることの方が、私たちはより多くの信用を得ることができます。
なぜなら私たちが SEO 志向の会社だからです。
SEO の長所と短所を見て行きましょう。
そうすればビジネスを開始する時に取り組むことがよりはっきりと理解できるようになるでしょう。
SEO の長所
SEO は、検索マーケティングの最も大きい部分を占めています。
SEO の役割は、森に種をまくことに似ています。
種をまくのはすぐですが、それが実をつけるまでには、はるかな未来まで待つ必要があります。
このプロセスを早めることはできますが、そのためにはより多くの努力が必要になります。
WordPress をインストールしたり、質の高いコンテンツを作成するだけでは、不十分なのです。
自分で行う場合は無料である:
継続的に知識を磨き、自前のコンテンツを作成するのに多くの時間を遣うという、その準備ができている限りにおいては、です。
それができれば、(サーバーのホスティングとサイトのテーマに掛かるものは別にして)一切お金を遣うこと無く、上位にランクさせることができるでしょう。
学習曲線がなだらかである:
このことは欠点でもあると言えます。
身につけるのに長い時間が掛かり得るということだからです。
しかしながら、私がここで主張しようとしているのは、すぐにマスターしなくても結果を出すことはできる、ということです。
あなたはいくつかの簡単なキーワードについて学んで、コンテンツを書くことから、始めることができます。
画像の最適化を行い、良いサーバーを使うようにすれば、準備完了です。
今日の多くのコンテンツ・マネジメント・システムでは、たくさんの SEO プラグインが提供されています。コンテンツに関わるものもあれば、技術的な問題に関わるものもあります。
投資利益率が高い:
無料の道を選んで自分ですべてを行うのであれば、SEO は非常に良い結果を出す潜在能力を秘めています。
特に地盤産業のビジネス分野においてはそうです。手強い競合が比較的少ないことが見込めるからです。
お金の掛かるサービスを利用したとしても、検索量の多いキーワードで上位に来られれば、その時のクリック数は、有料検索を利用した時に得られるクリック数の 15 倍にもなり得るのです。
オーガニック検索の結果でトップに来ることができれば、そのキーワードでオーガニック検索を行った人の 25 % 以上を取り込めることになります。
有料広告では 2 〜 3 % にしかなりません。
こちらは Sparktoro 社 のスクリーンショットです。
ランド・フィシュキン(Rand Fishkin)が、アメリカにおけるオーガニック検索と有料検索のクリック率(CTR)の違いを分析したものです。
この不合理に見える事実の背後には、多くの要因が存在していたはずです。
考えられるのは、人々がオーガニック検索の結果を有料広告よりも好むこと(より信頼できると見ているのでしょう)や、それから広告をブロックするソフトウェアが頻繁に使われていたこと、などの要因です。
結果を長期にわたって得られる:
宿題に取組んでいて、それをだいたい半年から一年にわたって変わらず続けたとしましょう。
あなたはその成果をその後の何年にもわたって得られるでしょう。
確かに、時々コンテンツを更新したり改良したりするのは、良い考えです。
自然検索の結果に、他のもっと良いものが表示されているのであれば、特にそうです。
しかしながら、もしもコンテンツの公開を続けて、それらに対してそこかしこからバックリンクを貼られるようになれば、仮に長期にわたってそれらを更新しなくても、おそらく上位にい続けられるでしょう。
ブランド力を高められる:
人々はしばしば Web で情報を求めて検索を行います。
彼らは何かを買いたいと考えている時であっても、口コミと紹介文を最初に見ます。
このことをうまく利用して、ランキングの上位を占めたいのであれば、期待に見合う情報の載ったコンテンツを書く必要があります。
時間を掛ければ、それが功を奏して、人々にあなたのブランドを覚えてもらえるようになります。
顧客に初めてお金を出してもらう時のことを考えてみましょう。
彼らに対して、あなたを信用してもらい、購入を決心してもらうまでには、平均で(少なくとも)7 回は Web サイトを訪れてもらう必要が、往々にしてあります。
コンテンツの自由の幅が大きい:
SEO を実施するに際しては、何であっても実質的にランキング対象にできます。
どのようなコンテンツを表示するかという点に制約はありません。
さらに、title タグや description タグには、長文を書いても大丈夫です。そうすれば、より良いクリック率を稼げます。
事実上、何でも行えるのです。
しかしながら、広告を使って顧客を質の悪いページに送り込もうものなら、即座に拒絶されることになるでしょう。
SEO の短所
結果が出るまでに時間が掛かる:
半年から一年という時間は、十分に許容できると感じる人もいれば、永遠のように感じる人もいるでしょう。
あなたには結果が必要で、それも早く出す必要があります。
ということでしたら。
そのような場合は、有料検索に焦点を当てるべきです。
しかしながら、スタート時点からすぐに SEO の基礎を固めて置く、というのは良い考えです。
覚えていてください。
結果が出るまでには時間が掛かります。
それゆえ対応を始めるのが早ければ早いほど、結果を得られるのも早くなります。
SEO を後回しにしていると、始めようと決心した時に、同じように、これから半年掛かりますという話を聞くことになるでしょう。
マスターすることは難しい:
もしも SEO のエキスパートと呼ばれたいと心底から思うのでしたら、基本的なキーワード検索やリンク作成だけにとどまらず、もっとたくさんのことを学ぶ必要があります。
HTML や CSS を、少なくとも基本のレベルは、身につけることが必要になります。
JS や PHP も同様に重宝するでしょう。
これらのこととは全く違う技術的な問題も出て来ます。すなわちサイトマップ / インデックス / URL / リダイレクト / 多言語問題 / その他たくさんの事柄をマスターする必要もあるのです。
多くのお金を掛けること無しにリンクを貼ってもらうことは、ますます困難になっています。
そのためコンテンツの作成と説得能力もまた、重要性を高めるために必要となっています。
SEO に関してマスターすべきことは、本当にたくさんあります。
実際、圧倒されるように感じることもあるでしょう。
技術的 SEO / コンテンツ SEO というカテゴリ分けさえあります。
これら両方をマスターすることは、やりがいはありますが、とても困難です。
PPC を楽器の演奏に例えるならば、SEO は交響楽団全体を指揮するようなものと言えます。
スケールが難しい:
もしもあなたが一匹狼であるならば、物事を次のレベルに引き上げるのはあまり簡単なことではありません。
確かに、より多くのアクセス数を得るためには、必ずしもより多くの投稿をしなければならないわけではありません。
しかしながら、より多くの投稿を行うことが、より多くのアクセス数を引き寄せることもまた事実です。
24 時間でできることはそれほど多くありません。
スケールするためには助けが必要になります。
助けを得る上では、お金が問題になります。
もしもあなたが、権威のある Web サイトを構築していて、週単位で何百もの記事を更新しており、編集者とコンテンツのマネジメントチームを必要とする状況にいるのであれば、SEO で良い結果が得られるでしょう。
しかしながら、もしあなたが無名の電気掃除機を販売することで Dyson に挑もうとしているのでしたら、有料検索に頼る方が手段としては良いでしょう。
不確かな要素が多い:
Google 検索はアルゴリズムで動いています。
これは、いつであっても、あらゆる理由から、あなたのサイトはランキングを落とすかもしれないですし、さらに悪いことには、インデックスが削除されることがあるかもしれない、ということを意味します。
たいていの場合、このようなことは、ブラックハット SEO のテクニックを取り入れた時に起こります。
Google のガイドライン を遵守していれば、概ね問題はありません。
それでもなお、Web サイトがオーガニック検索のアクセス数を落とすことになる理由は、たくさんあります。
そうして、他の記事が、代わりにリストアップされることになってしまうでしょう。
私たちは実際に一度そのような目に遭いました。
ほとんどが 2018 年 SEO アップデート において制限されたことが原因でした。
購買者志向では無い:
人々は Web で多くのものを探します。
しかしほとんどの場合、探しているのは情報です。
たとえ買うものを探している時であっても、です。
このような背景があるために、E メールのリストをつくって、顧客をあなたの Web サイトに呼び戻そうとするのは、良い考えではあります。
それも今では難しいことになりました。
ヨーロッパでは、新しい EU 一般データ保護規則(GDPR)法が定めされたために、特にそうです。
A / B テストに不向きである:
コンテンツを自由に扱うことができるとは言いましたが、オーガニック検索の環境下では、A / B テストを行うことは容易ではありません。
Google はコンテンツが重複することをあまり好みません。
あなたは Google に対して 1 週間だけ別のページを表示して欲しいと単純に要求することはできないのです。
ただし、実際には、カノニカルタグ を使うことならばできます。
けれども、カノニカルタグはそのようなことのために設計されたものではありません。
そのため、そのようなやり方で使用することは、非常に危険です。
こんなことを考えるかもしれませんね。
ページはそのままで中身を変更して、そうやって入れ替えれば良いのでは無いか、と。
しかしながら、ページにおけるいかなる変更も、ランキングの上昇下降いずれかにつながります。
概して、人々はランキングの上位にいる時には、ページにいかなる変更を加えることも避けるものです。
SEO | |
---|---|
長所 | 短所 |
「無料」で始められる | 結果が出るまでに時間が掛かる |
学習曲線がなだらかである | マスターすることは難しい |
投資利益率が高い | スケールが難しい |
結果を長期にわたって得られる | 不確かな要素が多い |
ブランド力を高められる | 購買者志向では無い |
コンテンツの自由の幅が大きい | A / B テストに不向きである |
SEO を採用すべきである場合
検索エンジンに頼りたく無いと考えている場合を除けば、SEO は、端的に言って、万人のためになるものです。
可能な限り早い内から始めるべきでしょう。
なぜなら効果が出るまでに時間を要するからです。
より正確に言うならば、SEO 計画のプロセスは、Web サイトを構築すらしていない時から、始めるべきです。
そうすれば、構成と基盤環境を考慮に入れることができます。
SEO を始めるのが遅くなればなるほど、結果が出るのが遅くなります。可能な限り早めに最適化を始めるのが良いです。
PPC の長所と短所
一方で、私たちは PPC(クリック課金型広告)もしくは SEM(検索エンジンマーケティング)という方法を選ぶこともできます。
SEO の専門家の中には、PPC は SEO に比べて非効率的で、よりコストが掛かる、と批判する人もいます。
しかしながらこれらの批判は、バイアスが掛かっていて間違っている可能性があります。
事実としては PPC は Web サイトを宣伝するためのすばらしい方法になり得ます。
e コマース(電子商取引)の店舗や販売商品を持っている場合には、特にそうです。
PPC の長所
一般的には、人々は PPC を正攻法の広告戦略だと考えています。
しかし実際にはそれ以上のものです。
特定のキーワードを検索している人のみに対して広告を表示でき、しかもそれだけでは無く、料金を払うのはクリックされた時だけに限る、というチャンスがもらえるのです。
これは貴重なことです。
PPC にはすばらしい事柄がたくさんあります。
もしも成功例がそれほどの数しか出ていなければ、人々はそこにお金を費やそうとはしなかったでしょう。
結果をすぐに得られる:
クリック課金型広告のもっともすばらしいことは、結果をただちに得られることです。
このことは、もちろん、ランディングページに限った話ではありますが、十分です。
アクションにつなげるためには、電話を掛けて来てもらう必要があります。
そのために、電話番号とコンタクトフォームを、きちんと見えるところに配置しておきましょう。
あなたはたいていの場合、競合を意識しながら課金額を増やして行くことになるでしょう。
ただし、タイトルやコンテンツの質と言った、お金以外の要因が考慮に入れられることもあります。
いずれにせよ SEO では、一日で上位 3 位以内へのランクインを達成することは、事実上不可能です。
マスターするのが比較的簡単である:
一晩でエキスパートになれると言っているわけではありません。
しかし、長い目で見た時に、PPC は SEO よりも簡単です。
誤解しないでください。
簡単なこと、ではありません。
多くを学ばねばならないことには、変わりありません。
さらには、たいていの場合、それらのことを学ぶには費用が必要になります。
とは言え、ひとたび適切なキャンペーンを設定して、最適化を行えば、数ヶ月の中であっても、ある程度の準備はできるでしょう。
あなたは Google の正社員によるプロフェッショナルのサポートを受けることもできます。
キャンペーンを設定するのを助けてもらえるでしょう。
SEO の分野では考えられないぜいたくです。
幸いなことに、SEO の分野に cognitiveSEO がいるように、PPC の分野にも私たちのような存在がいます。
当然のことながら、キャンペーンに対しては、詳細な調節もできます。しかしそれらはそう簡単に身につけられるものではありません。
しかし、良い SEO の戦略を立案して実行する人を見付けるよりも、適切なクリック課金型キャンペーンをつくってくれる人を見付けるチャンスの方が、大きいです。
すぐにスケールできる:
Google Adwords をスケールアップすることは非常に簡単です。
より多くのお金を払えば、それで終わりです。
課金額を増やすのには二通りの方法があります。
一つ目の方法は、ターゲットとするキーワードを増やすやり方です。
もう一つの方法は、単純に日次の予算を上げてやり、戦闘力が 9,000 を超えるようにしてやることです。
それすれば、あなたのライバルはフレストレーションをためることになるでしょう:
不確かな要素が無い:
Google のいかなるアップデートも恐れる必要はありません。
PPC の世界では、アップデートの内容は公開されており秘密はありません。
5 〜 10 分も掛ければ、広告の準備ができ、さらに 5 〜 10 分を掛ければ、それが承認されたかどうかもわかります。
何が許容されており、何がそうで無いのかについても、正確に知ることができます。
思い出してください。
あなたは Google 自体からサポートを得ることもできるのです。
購買者志向である:
あなたが PPC から得るクリックの大半は、購買者志向です。
それは必ずしも、何かを買おうとしている人々ほど Google の広告をより多くクリックする、ということではありません。(ただし、あり得ることではあります。)
そうでは無く、あなたが広告を打つ時に、商売に関わるキーワードのみをターゲットにできる、ということです。
私たちはみな、検索結果由来のアクセスが、高いコンバージョン率につながることを知っています。
同じことが有料検索広告についても言えます。
ソーシャルメディアや Facebook の広告よりも高いコンバージョン率を誇るのです。
Google は、潜在的な顧客層と関わりがあると考えた場合に、広告を表示するだけです。
そのためユーザー側から、広告が表示されるべきかそうで無いかについて、何かを言われることはありません。
ユーザーのキーワードが購買者向けのキーワードであった場合に、広告が表示される機会が多くなるのです。
A / B テストが容易である:
PPC を用いた A / B テストは容易です。
しなければならないことは、二つの広告を用意して、それらを公開することだけです。
あとはどちらがよりクリック率を稼ぐかだけの勝負です。
シンプルですね。
結果の精度を高めるためには、公開を続ける必要があります。
状況次第で A のクリック率が 1 % 増加するのであれば、それはゲームを変えることになり得ます。
PPC の短所
何事にも負の側面があります。
PPC についても、いくつかはあります。
しかし、あなたがどのような人であり何をしているか次第では、それらは欠点のように思えないこともあるかもしれません。
例えば、もしもあなたが高利益を得ているのならば、広告にお金を払う余裕があります。
しかしながら、あなたが 1 つ売るたびに 1 ドルしか得られ無い一方で、仕入れに 0.98 ドルを掛けている場合は、そんなに大きなもうけにはならないかもしれません。課税後であればなおさらです。
すべてのクリックに対して課金が発生する:
さて……ここでお話することはあまり多くありません。
PPC は料金制です。
あなたは得たあらゆるクリックに対してお金を払わなければなりません。
そのため、そこから利益を得る限りにおいては、お金をつぎ込めばつぎ込むほど稼ぎは大きくなるでしょう。
数式は非常にシンプルです。
クリック率で考える必要があるのです。
あなたは 1 つ売るごとに 10 ドルを得られるとしましょう。
このケースでは、需要を見ながら、0.01 ドルから 9.99 ドルの間で、何かに対して投資を行うことができます。
とは言え、お金を出してもアクセス数が増えるだけです。
販売につながる保証はありません。
コンバージョン率を高める必要があります。
100 人を引き込んでコンバージョン率が 1 % である場合を考えてみてください。
100 人の訪問者に対するコストが、1 つの販売で稼げる金額よりも必ず低くなるようにしなければなりません。
そうでなければ、窓からお金を投げ捨てていることになるでしょう。
あらゆるクリックに対して課金が発生することが悪いというわけではありません。ただ、SEO ならば、お金を払う必要がそもそもありません!
学習曲線が急峻である:
Google Adwords のプラットフォームに初めてアクセスした時、圧倒されるような気持ちを覚えるかもしれません。
たくさんの新しいことを吸収しなければなりません:
キャンペーン / 広告グループ / キーワード / 除外キーワード / 予算 / 入札 / クリック率(CTR) / クリック単価(CPC) / その他多くの事柄を、です。
何をしているのかをわかっていなければ、少なく無いお金が燃え尽きて行くでしょう。
私が最近関わったクライアントは、自分でキャンペーンを設定していましたが、予算の 75 % を無駄にしていました。
原因は除外キーワードを設定していなかったことでした。
それでも、それらの基本を理解してしまえば、キャンペーンを設定するのは簡単なことになり、利益を上げられるようになるでしょう。
Google が提供する公式の学習コースもあります。
それに参加することができますし、さらには認定を受けることさえできます。
投資利益率が低い:
SEO に関して、結果は、出るまでには少し時間が掛かるけれでも長く続く、ということをお話しましたね?
それでは PPC はというと、まったくの反対です。
PPC の投資利益率は、短期間の実行で計算できます。
製品の売上から有料検索に掛けたお金を減算すれば良いのです。
広告の表示は、課金を止めた時に、止まります。
そこで投資利益率の成長も止まります。
SEO では長期に渡って成長が続きますが、それと同じようには行きません。
成長は予算次第である:
PPC は、スケールすることは簡単ですが、予算と密接に関わっています。
これは、販売量を上げたければ課金額も上げなければならない、ということです。
そんなに悪いことのようには聞こえませんね。
しかし考えてみてください。
サーバーをより良いものにしたり、人事を見直したり、さらには倉庫のためといった、他のところへ掛ける費用が、PPC を成長させるためにしばしば遣われてしまうとしたら、どうでしょうか。
常にお金が不足するようになるでしょう。
ブランド力の向上に適していない:
あなたがクリックに対してお金を払う時、たいていの場合はものを売りたくてそうします。
それも早く。
ユーザーに一度購入さえしてもらえれば、もう一度その人をターゲットにすることは、とにかく簡単にはなります。
極論を言えば、仮にそのような人たちは、製品はあなたから買うとしても、あなたのところへたどり着く経路は、たぶん他の人の情報サイト、すなわち Adsense もしくは他のアフィリエイトリンク(彼らの信用している Web サイト上にあったもの)でしょう。
コンテンツの自由の幅が小さい:
もしあなたが広告を表示したいと考えているのでしたら、いくつかのルールを遵守する必要があります。
title タグや description タグだけで無く、コンテンツについてもそうです。
広告を表示することさえ一切できない、ニッチな領域がいくつかあります。
バン(禁止)される言葉もあります。
PPC | |
---|---|
長所 | 短所 |
結果を迅速に得られる | すべてのクリックに対して課金が発生する |
マスターするのが比較的簡単である | 学習曲線が急峻である |
スケールが簡単である | 投資利益率が低い、なお計算は短期で可能 |
不確かな要素が無い | 成長量は予算次第である |
購買者志向である | ブランド力の向上に適していない |
A / B テストが容易である | コンテンツの自由の幅が小さい |
PPC を採用すべきである場合
さて、PPC はいつでも確実に使うことができるものです。
予算がわずかしか無い場合、使うのに最も良いタイミングはいつでしょうか。
それはビジネスを開始した時です。
推進力が加えられるので、ビジネスを維持し易くなります。
その間に、オーガニック検索によるアクセス数も成長して行きます。
既に公開している Web サイトが存在する時であっても、すべてのキーワードで上位を占めることはできないものです。
上位にいないキーワードに対して、お金を遣うことができます。
既に上位にいるキーワードに対しても、クリック率を増加させるために、お金を遣うことができます。
もしトップのポジションにいるのでしたら、トップと 2 位のポジションを取りに行きませんか?
PPC を使うのに最適なタイミングは、ビジネスを開始した時です。しかし上位にいないキーワードを引き上げるためや、クリック率を最大化させるために、使うこともできます。
要約 SEO vs. PPC(項目別比較)
SEO | PPC |
---|---|
「無料」で始められる | 結果を迅速に得られる |
学習曲線がなだらかである | マスターするのが比較的簡単である |
投資利益率が高い | スケールが簡単である |
結果を長期にわたって得られる | 不確かな要素が無い |
ブランド力を高められる | 購買者志向である |
コンテンツの自由の幅が大きい | A / B テストが容易である |
SEO と PPC の組み合わせ
ほとんどの機会において、人々は PPC から始めます。
すぐに結果を得られるからです。
彼らは SEO を放置します。
なぜなら急いですぐに始められるものでは無いからです。
SEO を先延ばしにした場合、上位にランクインされるまでには、ただただ長い時間が掛かることになります。
SEO は基本的なことから始めることが可能です。
例えば、ブログを搭載することは、一つの手段です。
あなたのサイトにとって、コンテンツのマーケティング戦略を推進することは、ブランドと権威を高めるためのすばらしい方法になります。
人々はしばしば SEO を無視します。
とある私のクライアント企業は PPC に 2,000 ドルの投資をしていました。
その一方で SEO の予算は 100 ドルだけでした。私が基本的なことから始めるように納得させるまでは、実際には 0 でした。
もしも彼らがこの 10 年間で、PPC 予算の 25 % を SEO に回していたら、何千もの有用な記事が無くても、数百の記事があれば、Web サイトの権威をはるかな高みにまで持って行けていたでしょう。
しかしながら、彼らがして来たのはサービスページをつくり、多言語化のモジュールをプログラマーに依頼すること無しには修正できないと思われるような悪い形で実装しただけでした。
他方で、小規模のビジネスと SEO の熱烈な信奉者もまた、PPC の利点を決して認めようとせず、みすみすいくつもの機会を逃しているかもしれません。
PPC を通して製品を売る莫大な機会があるかもしれないのに、です。
長い目で見れば、確かに SEO は PPC よりもはるかに強力です。
何千ものキーワードが無かったとしても、数百人に対して訴求力のある一つの記事があれば、上位にランクインすることが可能です。クリック率もかなり高くなるでしょう。
しかし短期間においては、PPC は初訪問者のアクセス数を稼ぐのに実に良い方法ですし、一定のポジションをキープして置くためには最良の方法であると言えます。
キャンペーンを張る期間を長くすればするほど、最適化が実にうまく行われるようになるため、クリック率とクリック数は向上します。
おわりに:
ここまで見て来たように、SEO と PPC は、いずれもあなたの製品をマーケティングするための良い方法となります。
さて、もしも SEO を始めるとしたら、私たちのブログの中にたくさんのコンテンツがあります。そこから学べることがあるでしょう。
しかしながら私たちのブログには、PPC と SEM の分野が、少し不足しています。
もしかしたら、そのうちもっとたくさん更新するかもしれません。
そのような中ですけれども、考えているのは、もしあなたがこれらを組み合わせたら、最良の結果を得られるだろう、ということです。
あなたの経験はいかがでしょうか?
PPC と SEO の両方を試したことはあるでしょうか?
どちらが最高の結果をもたらしたでしょうか?
コメント欄でぜひ教えてください。
お読み頂きどうもありがとうございました。
本記事は、以下の記事の翻訳です:
SEO vs. PPC | Which One Is Better For You & Your Business? by Adrian Cojocariu on The SEO Blog from cognitiveSEO
To Adrian: Thank you so much for your kind permission for me to translate your post and very good time to talk with you about a lot of interesting topics.
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私はすでに自分のビジネスを経営しようとしたことがあります。ビジネスを経営するのは少し苦手だという思いがあります。良い経営者になるためのスキルが足りないのだ。今は、trade レビュー の助けを借りてブローカーを選び、FX取引でオンライン・マネーを稼いでいる。主な収入源として、もっと安定したものを見つけるべきかもしれませんが、今のところすべてに満足しています。