私はJAWS-UGの金沢支部のコアメンバーですが、実はJAWS-UGの事務局長もしています。
12月20日にJAWS-UGの忘年会が目黒セントラルスクウェアで開催され、事務局長としての挨拶もさせて頂きました。
今日のJAWS-UG(AWS Users Group – Japan) Advent Calendar 2023では「事務局長を2年やってみて感じたこと」と題して、事務局長としての想いを書いてみます。
JAWS-UG とは?
https://jaws-ug.jp/about-us/ より一部加筆
JAWS-UGとは、AWS (Amazon Web Services) が提供するクラウドコンピューティングを利用する人々の集まり(コミュニティ)です。
一人ではできない学びや交流を目的としてボランティアによる勉強会の開催や交流イベントなどを行なっています。
私たちは日本全国に「専門支部」と「地域支部」からなる60以上のグループ(支部)を持ち、それぞれのテーマに基づいて活動を行なっています。
このコミュニティーは、非営利目的で活動しています。
JAWS-UG の事務局とは?
簡単にいえば、JAWS-UGの「専門支部」と「地域支部」からなる60以上の支部の活動が活性化するためのお手伝いをしています。
毎月の事務局ミーティングを通じて、より良い活動をしていくための意見交換をしており、JAWS DAYS、JAWS Festaなどの全国イベントのバックアップ、JAWS-UGの規定の見直しだけでなく、支部交流ミーティング、JAWS-UG主催 週刊AWSキャッチアップ、コアメンバー向けの活動月報など新たな取り組みも始まっております。
事務局メンバーは、JAWS DAYSの翌日にあるJAWS-UG 総会にて各支部のコアメンバーより選出され、任期2年です。私は2021年に選出され、今年で2年目になります。
今年度の事務局メンバーは、織田さん(初心者支部)、加藤さん(金沢支部)、可知さん(名古屋支部)、波多野さん(CLI専門支部、アーキテクチャ専門支部、朝会支部)、伊藤さん(磐田支部)、小寺さん(クラウド女子会)、古屋さん(SRE支部)、古里さん(岡山支部)、松田(金沢支部)となっており、専門支部、地域支部から集まっていただいています。
事務局長としての感想
あっという間の2年間でした。
2010年にJAWS-UGが発足して13年がたとうとしています。
ベンダ系のコミュニティは、ベンダが主導してコミュニティ運営していることも珍しくなく、JAWS-UGはコミュニティマネージャの沼口さんに窓口はしていただいているものの、すべての活動はコミュニティメンバーが主体的に行っているのが特徴的です。
JAWS-UGはたくさんのコミュニティメンバーに支えられ、ここまで大きくなっていることは驚きを隠せません。コミュニティメンバーが自分の時間を投資して非営利で活動し、楽しいと感じているからこそコミュニティメンバーが主体的に活動し続けられるのだと感じています。
私がJAWS-UG金沢支部に入ったのが2018年。支部活動を通じて金沢支部のメンバーだけでなく、AWSのイベントであるAWS Summitやre:Invent、ユーザコミュニティイベントであるJAWS DAYS、JAWS Festaを通じて、他支部の皆さんとも仲良くさせて頂き、AWSの知識を深めることはもちろんですが、楽しい活動を通じてたくさんの知り合いを作ることができました。
私が昨年事務局長のバトンを加藤さんより受け取った時から新型コロナウイルスの影響で大部分の勉強会はオンラインでした。
オンラインでの勉強会は、専門支部の勉強会が首都圏に集中していたことで学ぶ機会が限られていたものが、地域でも学ぶ機会が得られるようになりました。
この点は、非常に良かったと思う反面、勉強会を開催して懇親会はほとんど参加されないという本来のユーザグループの活動の楽しさが分かりづらくなっていたこともあります。
また地域支部での勉強会がそもそも意味を見出しづらくなっていたという時期でもありました。
事務局長になる1年前のJAWS DAYS 2021では実行委員をしたこともあり、各支部と合同でパネルディスカッションを開催したり、各支部のコアメンバーを集めたミーティングでは以下のような発表もしました。
そして今年は諸事情あり、JAWS DAYSは開催できなかったものの、新型コロナウイルスが5類に移行したことを受け、JAWS-UG主催の大規模イベントであるJAWS Festaが4年ぶりに開催でき、多くのイベントがオフラインに移行しました。JAWS Festa 2023 KYUSHUは、慣れないオペレーションなど大変だったと思いますが、実行委員長の阿部さんはじめ、多くの運営スタッフに支えられて大成功に終わりました。
私の所属する金沢支部でもスタートアップにフォーカスしたAWS Startup Commmunityとの合同イベント「北陸でStartupをはじめよう・みつけよう」を初め多くのオフライン勉強会を開催しましたが、各地のイベントでもオフラインならではの難しさに直面された1年だったと思います。
それでもオフラインイベントはオンラインにないネットワーキングの楽しさがあり、12月20日の忘年会に全国各地から多くの皆様が参加されていたことは、その表れではないかと思っております。
JAWS-UGでは配信部のスタッフにもご協力いただくことで、ハイブリッドのイベントが実施しやすくなっています。
これからも地域支部としては他の地域支部や専門支部とのコラボを通じて、他の地域にいかなければ学べない勉強をオンライン通じて身近に住んでいる方と行い、ネットワーキングの楽しさを味わうことが大事なのだろうと感じています。
今後解決していかなければならない問題
クラウドコンピューティングの広まりからたくさんの方がJAWS-UGに関わられるようになった一方で、JAWS-UGの知名度を利用した宣伝活動なども問題になってきています。
組織が成長していく過程ではあるものの、登壇される方や参加される方が営業活動や「一緒に働く仲間募集!」が中心の勉強会となるようなことや、昔からいる仲間の内輪だけで盛り上がるようなコミュニティでは、新しく参加してくださる方が不快に思われたり、次も参加してみようとは思わないコミュニティとなります。
事務局としては新しく参加してくださる方がまた次も参加したい、登壇してみたい、コアメンバーをやってみたいと思ってもらえるような議論を続けています。
新陳代謝を常に続けていくことが持続可能なコミュニティであり、そんなコミュニティの事務局長として活動していけたことに感謝して、これからも私はJAWS-UGの活動を続けていきたいと考えています。
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